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「クルミ」

 クルミは、クルミ科クルミ属に属する植物の総称です。クルミ属は大きく分けて、ヨーロッパ南東部から西アジアに起源を持つグループ、アジア北東部起源のグループ、南北アメリカ起源のグループに分けられます。このうち、日本で目にする機会が多い種は、ヨーロッパ・西アジア系のペルシャグルミ、テウチグルミ、シナノグルミ、アジア北東部系のオニグルミ、ヒメグルミ、両者の交雑種のテモミグルミといったものがあります。

 ペルシャグルミは別名セイヨウグルミとも呼ばれます。欧米では最も一般的な食用グルミです。野生ではトルコからヒマラヤ・中国西域にかけて分布し、アレキサンダー大王の手でヨーロッパにもたらされたといわれています。殻が薄くてむきやすく、可食部の割合が多いですが耐寒性はやや劣ります。日本にも明治初期にアメリカから導入されています。

 テウチグルミは中国原産のペルシャグルミの変種です。ペルシャグルミと共にカシグルミとも呼ばれます。名前は手で打てば割れるほど殻が薄いことから来ていますが、実際には割れにくいものもあります。日本では江戸時代中期から栽培が始まったと言われ、現在は東北地方や長野県で栽培されています。

 シナノグルミはペルシャグルミとテウチグルミの雑種といわれ、その名の通り長野県東信地方が発祥の地。戦後品種改良が進められ、今では長野県を中心に多く栽培されています。実はやや縦に細長く、ナガグルミという別名もあります。

 これらペルシャグルミの仲間と違い、オニグルミは日本在来のクルミで、中国から朝鮮半島に見られるマンシュウグルミに近い種類です。北海道から九州まで広く分布しています。殻は厚く、割るのは一苦労です。可食部は少ないですが味は良く、少量ですが栽培され流通しています。野外では様々な野生動物の重要な餌となっています。

 ヒメグルミも同じく日本中に広く分布し、日本特産です。実はつるっとしたハート型で、おたふくの面に似ていることからオタフクグルミとも呼ばれます。オニグルミより殻をむきやすく、自然に殻が開くものもあり、味も良いため少しですが栽培もされています。

 オニグルミ、ヒメグルミとペルシャグルミ系の栽培種が交雑して生まれるテモミグルミという珍しい種類もあります。クルミの栽培が盛んな長野県北部や東部でまれに見つかります。殻が厚く、表面がでこぼこしていて、2つの実を手に握りしめてもむことで健康増進やボケ防止に用いるのに適していることからこの名がつきました。

 世界には、他にも木材として用いられる北アメリカのクログルミをはじめ、多くのクルミの仲間が分布しています。



 「ランサーズ」で依頼されていたライティングの仕事から、気になったものをお題代わりにして試しに記事を書いてみたのがこれです。

 「クルミに関する知識を1000文字以上×4本」という仕事だったと思います。上に書いたのとだいたい同じ長さの記事4本分クルミについて語らなくてはいけないとは、何たる無茶ぶり。残り3本は「日本で流通しているクルミの主な品種とその特徴」「クルミに含まれる栄養素」「世界のクルミ料理」といったところか…?果たしてそれで1000文字埋まるのか?

 おかげさまでクルミについて無駄に詳しくなりました。嘘は書いていないつもりですが、大人は嘘つきではなくても間違いをするかもしれないので、良い学生の皆さんは絶対コピペしてレポートにしたりしないで下さいね!

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