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不安を消す方法

デール・カーネギーの『道は開ける』を読んでいる。

その中に「心の中から悩みを追い出す方法」という章があり、気になって読んでみたら、「悩みは忙しくしていれば消える」と書かれていてハッとした。

今までやたら不安で鬱的になったら休んだ方がいい、と聞かされていたが、考えてみたらある程度忙しいときの方が確かに調子が良かった。(一歩も家から出ないときなんて最悪)

本を読んでいると悩みが軽くなる気がするのも、ネットサーフィンをしていたりただごろごろしたりしているときより脳が忙しく働いているからかもしれない。

この本には他にも「明日のことは明日自らが思い悩む」という話や、「砂時計の砂が落ちるように、ゆっくりと一定の速度で仕事を続ける」という話など、ためになる話がたくさん書かれているので、楽しく読み進めようと思う。

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感想:『読めば身につく!これが最後のワイン入門』

男と女のワイン術』を読んで、ほらやっぱりワインは難しいんじゃないか、と敗北感を覚えたのが悔しかったので、もう一冊ワインの本を買ってみたのがこの『読めば身につく!これが最後のワイン入門』をKindleで買ってみた。

「これが最後の…」と銘打ってあるだけあって、赤ワイン・白ワイン・スパークリングワインの製法の違いから、世界の主要なワインの産地とブドウの品種の紹介、ワインの買い方など、本当に初歩の初歩から丁寧に解説がしてあって、これなら何も考えずワインを飲んでいた私のような人間でも理解できる。ただ、「何を食べてもうまいと言う」大ざっぱな味覚の持ち主なので、細かい味や香りの違いの話となると分かるかどうか難しいところだが…。

普段カルディで買った1本一千円するかしないかのワインを飲んでいる私でも実践できそうだった項目は以下の通り。

○ワインの選び方・買い方
・これはいいな、と思ったワインの名前をメモして自分で買い、リピーターになる
・入門するならボルドーとブルゴーニュから(『男と女の…』でもボルドーのメルローを飲んで基準にしろと書いてありましたね)
・品種ごとに飲み比べるならチリワイン(そうそう、庶民の味方、チリワイン!)
・ワインを買うなら古本屋のように薄暗くて、ひんやりして、湿った店が理想
・特集コーナーを作ったり、キャッチコピーを書いたPOPをつけたりしている店は熱意がある(カルディは合格ですね)
・ネットショップは割安で外れがないのでおすすめ(重いのを家まで運ぶのも面倒ですからね)
・ヴィンテージは気にすることはない(当たり年のワインは無駄に高いんだそうです)

○ワインを飲むとき
・普通に買えるワインの9割は買ってすぐ飲んで美味しいように出来ている
・ただし買ったら一晩は寝かせる
・栓抜きはスクリュープルがおすすめ(逆に私はスクリュープル以外で開けられません)
・ソムリエが使う万能タイプのグラスを買っておくと、赤・白・スパークリングを問わずワインの良さを引き出して楽しめる(買おうかな。でも宝の持ち腐れかな)
・まずどんなワインもいったん冷蔵庫で冷やす。スパークリングワインと甘口ワインは出してすぐ飲む。白ワインは飲む30分前、赤ワインは飲む1時間前に出しておく
・飲み残したワインの保存は冷蔵庫で(ワイン専用の冷蔵庫というものがあるそうです)
・良いワインの条件は、「甘み、酸味、渋み、苦み、ボリューム感、凝縮感のバランス」
・スパークリングは買ってすぐ、白は5年以内、赤は10年以内に飲む

○お店でワインを頼むとき
・複数種のワインを楽しむときは、スパークリング→白→赤の順に飲む
・お店で赤か白かどちらかを選ぶなら、赤ワインが無難
・料理とワインの色を合わせる

○ワインの産地
・ワインの産地は旧世界と新世界に分けられる。旧世界はフランス、イタリアなど昔からワインを作ってきた国々。新世界はアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの新興産地(各産地の違いについても詳細に書かれていましたが、このブログでは割愛。ブドウの品種も詳しく書かれていて勉強になります)

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感想:『心を癒やす言葉の花束』

心を癒やす言葉の花束

上智大学名誉教授、アルフォンス・デーケン氏が、先人の残した40の名言について自らの体験を交えて語った本。

辛いとき癒やしをくれる言葉、迷ったときの道しるべになってくれる言葉、自分の心の弱さに気づかせてくれる言葉、そんな言葉たちが詰まった本。私はキリスト教主義の学校で教育を受けたので、カトリックの司祭でもあるデーケン氏のキリスト者らしい言葉に昔を思い出して懐かしさでいっぱいになった。

特に私の琴線に触れた言葉はこちら:

「わたしたちは知っているのです。苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生むということを」(聖書)
「神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます」(聖書)
 どちらも昔大好きだった聖書の一節。特に後者は「JINの『神は乗り越えられる試練しか与えない』って確か聖書が元ネタだったよな…私の思い違いかな…」とモヤモヤしていたので、この本で確認できて良かった。

「顔を隠すな、ぞんぶんに泣け、捌け口を鎖された悲しみが、うちに溢れれば、ついには胸も張裂けよう」(シェークスピア『マクベス』)
 この言葉を、失恋した友人に贈ります。

「暗闇の中でも、小さくてもいいから、光を探しなさい」(デーケン氏のご両親)
「人は出会うすべての人から学ぶことができる。こうありたい姿と、こうありたくない姿と、だ」(デーケン氏のお父様)
 どちらも含蓄のある言葉。さすがデーケン氏のご両親。絶望の淵に沈みそうなとき、嫌な奴に出会ってしまったとき、思い出すことだろう。

「相手のありのままを認めようとせず、相手に自分の理想を押しつけ、あれこれ条件を課すのは、依存心の表れであり、その人自身が自立していない証拠です」(デーケン氏)
 その通り。親子関係にも恋愛にも適用できそうな言葉。

「『命令されたから』『みんながやっていたから』『法律だから』とは、責任ある大人の言葉ではない」(デーケン氏)
 自分のしたことに言い逃れをするナチスの戦犯に対するデーケン氏の辛辣な言葉。デーケン氏の祖父はドイツが降伏した時に進駐してきた連合軍の兵士に射殺されているとか。当時を知る人の言葉は重い。

「驚きは哲学の始まり」(プラトン)
 科学や哲学の核心を突いた、2400年経っても全く古さを感じさせない一言。「西洋哲学の歴史とはプラトンへの膨大な注釈である」と言われるのもむべなるかな。そういえば今読んでいる途中の『種の起源』も、元はといえば南米を旅したダーウィンの驚きから始まったものだった。


「自分の力だけではどうにもならないという限界を知ることは、真の人間的な強さに近づく第一歩」(デーケン氏)
 中高の部活で山に登っていた頃、山に行くといつも人間の力は何てちっぽけなものだろうと感じていた。ちなみにその部では山に行くと毎回(合宿中は毎朝)礼拝をする習慣があり、それがクリスチャンの登山者の方との会話のきっかけになったこともあった。

「恐怖は、蛇や病気など何かはっきりした原因があって生じるものであり、一方不安は、漠然とした気分のようなつかみどころのないもの」(デーケン氏、元ネタはキルケゴール)
 恐怖と不安の違いを見事に説明した一言。なるほど。
 
「お香典返しの代わりに、ホスピスに寄付したらいかがでしょう」(デーケン氏)
 なるほど。いいアイデアかもしれませんが残された人たちが賛成するかどうかが問題で…。

「もし一人の人間によって少しでも多くの愛と平和、光と真実が世にもたらされたなら、その一生には意味があったのである」(アルフレート・デルプ神父)
 私は人の生きる意味はこれなんじゃないかと思っている。

「自分を待っている仕事や愛する人間に対する責任を自覚した人間は、生きることから降りられない」(ヴィクトール・E・フランクル)
 私も自分が死んだら彼氏の人生設計がめちゃくちゃになると考えたら死ねなくなった。

「なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える」(ニーチェ)
 そういえばニーチェの「永劫回帰」の考え方がジョジョの「世界の一巡」の元ネタらしいと聞いたことがあるが、そう考えるとこの言葉がちょっとプッチ神父の「覚悟は幸福」という言葉に通じるように思えてくる。

「つらいときも、苦しいときも、信じる人のそばにはいつも神がいてくださる」(デーケン氏)
 中高の礼拝でもよく語られた「あしあと」という詩について。しかし『聖☆おにいさん』を読んでからというもの、この詩を読んでもどうにも文字Tにジーパン、スニーカーという出で立ちで砂浜をてくてく歩くイエスが思い浮かんでしまって…。

「人を愛するとは、『いとしい人よ、あなたは決して死ぬことはありません』と言うことだ」(ガブリエル・マルセル)
 愛とは、相手の死後の生命を確信すること、だそう。好きな人の前で声に出して読みましょう。

「明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である」(聖書)
 探してたあの聖句その3。くよくよ悩みがちなときに効く一節。

「主よ、私にユーモアのセンスと、冗談を解する恵みをお与えください。人生においてささやかな喜びを見出し、それを人に伝えることができますように」(トマス・モア)
 これをさらりと言えるトマス・モアのセンスが素晴らしい。本当に人生はユーモアあればこそ。

「自分の愚かさに気づいて笑うことができる人は、賢い人なのです」(デーケン氏)
 人を笑う人ではなく、自分を笑える人になりたいものです。

「厳しい挫折とも思えることにも、必ず、計り知れない神の働きがあるのです」(デーケン氏)
 挫折を味わったときに噛みしめたい一言。

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感想:『本の「使い方」』

『本の「使い方」』
 
「1行たりとも読み飛ばしてはいけない」と赤い文字で大きく書かれた帯を見て、怖いオジサンが書いた本なのかな、とちょっと尻込みしたが、読んでみたら「価値観の押し付けほどつまらないものはない」「好きな本、面白い本から読めばいい」とソフトな事も書かれていて安心した。

この本で印象に残ったのは、「古典を読んで分からないのは自分がアホだから」という一言。著者は一貫して古典を読むことを勧めている。(自分でビジネス書を書いているのに「ビジネス書は勧めない」と書いてあるのにちょっと突っ込みたくなった)古典は取っ付きにくくて敬遠していたが、上記の言葉で何くそと読む気になった。ただし、自分の興味のあるもので、ちょっと読んで面白かったもの(最初の5ページで面白いかどうか分かるらしい)を。

「日本人はもっと本を読んで自分の頭で考える力を養うべき」という著者の主張に感銘を受けた。

取りあえず『ロウソクの科学』(つまらなかった)、『老人と海』(結構面白かった)、ヘミングウェイの短編集(良さが分からなくて途中で投げ出した)、『種の起源』(読んでいる途中だがすごく面白い)を手に取ってみた。きっと私の力になってくれるだろう。

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感想:『読書は「アウトプット」が99%』

最近読書術の本を読み比べている。『読書は「アウトプット」が99%』を読んだ。

アウトプットを重視する点、スキマ時間の活用の大切さを説いている点(電車の中ではスマホ禁止、お酒とテレビも読書の大敵だそう。厳しいが確かにそうかもしれない)、前から順番に一字一句読まなくていいとしている点、ラインを引いたり書き込みをしたりすることを推奨している点は『読んだら忘れない読書術』に似ていると思った。『本の「使い方」』では1文字も読み飛ばさないよう書かれていたが、前に挙げた2冊がビジネス書や実用書を主な対象としているのと違ってこちらは小説なども対象だからだろうか。

また、古典を読むことの大切さを重視しているのは、『本の「使い方」』と似ているが、『使い方』ではいきなり難しい原典を読むことが推奨されているのに対し、『「アウトプット」が99%』ではやさしい解説書を先に読むよう書いてある。私は全く知識のないままレヴィ・ストロースを読もうとして挫折し、逆に『種の起源』は予備知識があったためすらすら読めた経験があるので、少なくとも私には後者の方が合っている気がする。ただ、解説書だけ読んで読んだ気になってしまうのは避けた方がいいのかもしれない。

今まで挙げたどの本でも、始めの方を読んでつまらなかった本は読む必要がないと書かれているのは共通している。つまらない本を、元をとろうとして無理矢理読んで、読書が嫌になったり本を買うのが億劫になったりした経験があるので、少し気が楽になった。

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